第50代模擬裁判実行委員会委員長の佐々木裕紀さんより活動報告をいただきました。

 

第50代模擬裁判実行委員会 活動報告

明けましておめでとうございます。昨年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

さて、私たち山形大学模擬裁判実行委員会は、去る2022年12月9日と10日の2日間にわたり、山形テルサにて、第50回模擬裁判公演を無事に開催させていただくことができました。2日間合わせて383名という本当に多くの方にご来場いただきました。こうして本公演が成功しましたのも、ひとえに多くの方々のご支援、ご協力の賜物と感謝しております。ありがとうございました。

 

第50回模擬裁判公演では、「ヤングケアラー」をテーマとして取り上げました。近年まで潜在化していたヤングケアラーについて理解を深めるべく、県庁職員や児童相談所、ケアマネージャーの方といった関係する機関への取材を徹底して行いました。また、今年は通常の刑事裁判とは異なる少年審判を取り上げ、若者の更生の過程を繊細に描いた模擬裁判劇になったと思います。

本公演が、ヤングケアラーが抱える“声”に気づいたり、若者と法や社会の関係について深く考えたりするきっかけになりましたら幸いです。

また、公演直前の新型コロナウイルス感染拡大を受け、昨年の公演と同様に「演者のマスク着用」と「入場制限50%」へ急遽変更したうえでの開催となりました。皆様にはご不便をおかけしましたが、入場前の検温や消毒、緊急連絡先の提出といった感染対策にご協力いただき、ありがとうございました。

 

振り返ると、昨年の年の瀬に50代のテーマを検討する際に、自分たちと同じ「若者」の問題であるヤングケアラーを取り上げようと決まったときのみんなの強い意志が、この一年間の活動の原動力になっていました。その活力を真っ先にシナリオという形にした脚本部門、少しでも分かりやすく正確な情報を届けようという一心で記事を執筆したパンフレット部門、公演の実施のために山形市内の各企業を回った広報広告部門。模擬裁判公演の実現のために、78名の大切な「仲間」全員で公演を創り上げることができた、そう胸を張って言いたいです。

私は、50周年の節目を迎えた団体の委員長を務めさせていただきました。確かに、“50”という数字には重みを感じることもありました。しかしそれ以上に、本当に多くの方々のご協力があって模擬裁判実行委員会の長い歴史が紡がれてきたこと、そしてこれまでの先輩方が一年一年、全力で公演の成功に向けてたゆまぬ努力を重ねてこられたことを強く実感しました。委員長として本当に多くの方々とお話しし、数えきれない励ましや応援のお言葉をたくさん頂いたことで、仲間とともに成長しながら、ここまで来ることができました。皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。

当団体は50回公演をもって、次の51代へとバトンタッチしました。また新たな50年に向けて、歩みを進めていくことになります。今後とも山形大学校友会をはじめ、地域の皆様ならびに諸先輩方に、関心をお寄せいただけるような活動に励んで参ります。温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

リンク