12月25日(土)に生活やものづくりの学びネットワーク山形研修会を山形大学地域教育文化学部にて開催しました。参加者は一般の方14名(うちオンライン参加6名)、本学部4年生4名です。この会としては初めてのハイブリッド(対面とオンラインの併用)開催です。
2010年に設立された当ネットワークでは、子どもたちにとって魅力ある授業を展開するために、授業実践に関する研修を定期的に行っています。山形サークルはこれまで家庭科教育に関する研修を主に行ってきましたが、今回は新たに技術科教育に関する研修も行い、活動を拡充しました。
当日は二部構成とし、第一部は技術科分科会と家庭科分科会を対面で行いました。技術科分科会は、大学院教育実践研究科の伊藤礼輔准教授を講師にPythonを使ったプログラミング学習を研修しました。家庭科分科会は、学部4年生の卒業研究中間発表と視聴覚教材のアイディア検討会を行いました。卒業研究中間発表のポスターセッションは、一般参加の皆様からも関心を持ってお聞きいただき、質疑応答が活発に行われ、学生たちの励みになりました。視聴覚教材のアイディア検討会は、石垣がファシリテーターを務め、はじめに現行小学校教科書掲載の動画資料等を紹介し、中学校や高等学校の現場での視聴覚教材の活用状況について情報交換などを行いました。
第二部は家庭科と技術科の参加者が合流し、YouTubeを使った視聴覚教材作りに挑戦しました。伊藤礼輔准教授を講師に、15秒ほどの動画をその場で作成し、「生活やものづくりの学びネット山形」のYouTubeサイトに各自アップロードすることができました。今回試作した動画は、ミシンの糸かけ、玉結びなどです。教科書掲載の視聴覚教材で説明不足の点を補ったわかりやすい教材の開発をめざし、皆さん互いに教え合ったり、協力しながら、熱心に取り組みました。今回伊藤先生が立ち上げて下さった「生活やものづくりの学びネット山形」のYouTubeサイトを今後も活用し、各自が作成した動画をアップロード・共有し、充実した視聴覚教材ライブラリーにしていきたいと考えています。また、オンライン参加の方は、対面参加の方に比べて、操作の説明や質疑応答への対応が十分にできず、今後改善していきたいと思います。年末の忙しい時期の休日にもかかわらず、ご参加頂いた皆様にあらためて御礼申し上げます。(文責 石垣和恵)
【 参加学生の感想 】
- 中間発表を行っての一番の収穫は、現場の先生方の意見・感想をいただけたことです。今回家庭科の先生方から質問・感想をお聞きして、開発した授業では中学校家庭科との接続をどのように考えているのか、小学校ではどこまで到達できればよいのかなど、これまであまり意識していなかったことに気付くことができました。卒業論文の完成前に、多くの先生方から見ていただけたことはその点においてとても有意義でした。今回お忙しい中、発表を聞いていただいた先生方、研修会の運営に携わってくださった全ての皆様に感謝申し上げます。
- 今回初めて対面で卒論の中間発表をさせていただき、緊張もしましたが、自分のこれまでの研究をしっかり振り返ることができたり、他の学生の方の発表も聞くことができたので、違った見方や考え方ができたりして良い機会になりました。質問やご意見をなどもいただき、今後卒論を書き進めていく上で大変参考になりましたし、改めて最後まで卒論に精一杯取り組みたいと思いました。この度は、ありがとうございました。
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