1日山形大学 in 仙台1日山形大学 in 仙台

目的

 山形大学の2023年度入学生の出身地は、山形県が22%に対して宮城県が26.3%を占め、これまで多数の卒業生を輩出しています。そこで、宮城県出身の山形大学卒業生・修了生と在学生のご家族をはじめ、山形大学に関心のある方を対象に、「山形大学の今─教育・研究・社会共創・学生活動等─」を知っていただき、参加者との交流を深めることを目的として、宮城県仙台市にて「1日山形大学 in 仙台」を開催しました。

日時
  • 2023年11月26日(日)10:30~14:30
    (第1部 10:30~12:30 第2部 13:00~14:30)
会場
  • 宮城県仙台市・AER(アエル)
    (第1部:21階 第2部:30階)
対象者
  • 第1部
    山形大学の卒業生・修了生、在学生のご家族、山形大学に関心のある方
  • 第2部
    山形大学の卒業生・修了生、在学生のご家族
山形大学参加者
  • 玉手英利学長、矢作清理事・副学長(学生支援・校友会担当)ほか関係理事・副学長、各学部学部長または副学部長、各学部同窓会会長・理事長、各学部後援会会長、附属農場・山形大学生協関係者、花笠サークル「四面楚歌」

ぎんなちゃん

概略

 「1日山形大学 in 仙台」は山形大学初のイベントで、11月26日に杜の都・仙台のランドマークといえるAER(アエル)を会場に開催。第1回目の今回は約150名の方が参加されました。

 第1部では、玉手英利学長が山形大学の近況報告とともに教育のビジョンなどを紹介して開会のあいさつ。続いて、特別講演として坂井正人教授が「ナスカ地上絵研究─人工衛星から人工知能へ─」と題して講演しました。次いで、6学部の学部長や副学部長が、各学部の教育や研究などについて紹介し活動報告を行いました。最後は学生の花笠サークル「四面楚歌」が演舞を披露して盛り上げ、会場から大きな拍手が送られました。

 第2部では、仙台の街を一望できる30階のホールに会場を移し、立食スタイルの懇親会が行われました。矢作清理事・副学長(学生支援・校友会担当)が開会のあいさつで「山形大学の応援団として見守っていただきたい」と述べた後、一堂で乾杯。年代を超えて同窓の絆で結ばれた参加者の皆さんは、学生時代の思い出や卒業後の活躍など話に花が咲き、なごやかに歓談しました。各学部同窓会・後援会から活動状況の報告も行われ、懇親を深めました。

ぎんなちゃん

第1部

玉手英利学長あいさつ

 玉手英利学長が「山形大学で学ぶ学生には、さまざまな挑戦をして自分の力を高め、自分の可能性を大きく広げていただきたい。そのために教育のビジョンとして『深く考え実行する力・果敢に挑戦する心・他者との協働』の3つの目標を掲げ、学生が自分の成長を実感できる学びを提供している」と語り、充実した学びのために山形大学が行っている取り組みなどについて紹介しました。


特別講演

「ナスカ地上絵研究ー
人工衛星から人工知能へー」

山形大学学術研究院教授 坂井 正人

 ナスカ地上絵の研究で素晴らしい成果をあげ、世界からも注目されている坂井正人教授が講演。地上絵とは何か、学生と一緒に進めてきた人工衛星を使った研究、人工知能を活用した研究、地上絵がつくられた理由、新たな発見などについて熱く、そして分かりやすく語られました。研究を続けてきた中での苦労や挫折した経験談を交えた貴重な話に、参加者は熱心に聞き入っていました。


各学部活動報告

 山形大学は東日本でも有数の規模を誇る総合国立大学で、人文社会科学部・地域教育文化学部・理学部・医学部・工学部・農学部の6学部と6つの大学院研究科があり、約9,000人の学生が学んでいます。それぞれの学部でどのような教育や研究を行っているのか、学部長や副学部長が各学部の概要や特徴、教育プログラム、研究内容、就職状況などについて紹介しました。


花笠サークル「四面楚歌」演舞

 「四面楚歌」は100人を超える学生が所属する山形大学公認花笠サークルで、最初に名前の由来を「お客様に周りを囲んでもらい、一緒に楽しんでもらいたいと名付けた」と説明しました。今回はメンバー9人が、〝ヤッショマカショ〟の元気な掛け声とともに花笠の笠回しや華やかな番傘を回すダイナミックな演舞を披露。会場の皆さんも一緒に手拍子をとり、山形の花笠踊りを楽しみました。

ぎんなちゃん

「なんでも相談コーナー」,
附属農場等物販

 会場内に設けられた「なんでも相談コーナー」では、本学職員が資格取得や奨学金、就職支援についてなど、在学生の保護者の方からの相談や質問に答えました。農学部の附属農場でつくられたお米やジュース・ジャムなどの販売コーナー、お菓子やTシャツ、純米大吟醸酒やシードルなどが並ぶ山形大学オリジナルグッズコーナーもあり、休憩時間には多くの方で賑わいました。

ぎんなちゃん

第2部

懇親会

 矢作清理事・副学長が「歓談しながら、山形大学に期待することなど直接聞かせていただきたい」とあいさつして懇親会がスタートしました。参加者の皆さんは、学生時代の思い出や現在の仕事のことなど、テーブルを囲んで話が弾み和気あいあい。山形大学オリジナルの純米大吟醸酒「燦樹(きらめき)」やリンゴの「山形大学シードル」が華を添え、親交を深めていました。


各学部同窓会・後援会活動報告

 山形大学には各学部ごとに同窓会があり、卒業生同士が親睦を図り、母校の応援団として活動しています。親睦会では、ふすま同窓会(旧制山形高校・文理学部・人文社会科学部・理学部)、地域教育文化学部同窓会、蔵王会(医学部医学科)、樹氷会(医学部看護学科)、米沢工業会(工学部)、鶴窓会(農学部)の各会長などが、同窓会の歴史や会員同士の交流、活動状況を報告しました。


参加者からのメッセージ

 卒業生の方から「山形大学には、世界に羽ばたける学生を育ててもらいたい」「後輩たちには、勉強も部活も遊びも楽しんで充実した学生生活を過ごしてほしい」など温かいエールが送られました。在学生のご家族からは「子どもの一人暮らしを心配したが、山形は生活環境も良く安心した」といった声も。皆さんのメッセージには、山形大学への信頼と期待が込められていました。


閉会のあいさつ

 なごやかに交流を深めた懇親会もお開きの時間となり、ふすま同窓会の髙橋節会長が「今回、初めて開いた『1日山形大学 in 仙台』はすばらしい会だったと思う。各同窓会の横のつながり、情報交換の貴重な機会にもなった。ぜひ今後も続けて、この地に『山形大学』の名をしっかりと根づかせていただきたい」とあいさつ。また来年の再会を期待して閉会となりました。

ぎんなちゃん

山形大学から御礼

 「1日山形大学 in 仙台」は初めての開催でしたが、多くの方にご参加いただき、山形大学が宮城県にしっかりと根付き、卒業生との絆を深めるきっかけとなりました。ありがとうございました。